未来は僕らの手の中

2018/7/1 小豆島スポーティーズは1歳の誕生日を無事迎えることができました!!
ありがとうございます。本当にたくさんの方に支えられ、一緒に楽しいことをさせてもらいました。
産みの苦しみって忘れるものですね。今は本当に嬉しいことしか記憶に残っていないというのは、本当に幸せです。
気づけばあっという間に一年を迎える。そんな感じです。
ちょうど1年を迎えるにあたり、少し長くなりそうですが今思うことを書かせてもらいます。

さて、このタイトル。
僕の暗い中学時代wを救ってくれた The Blue Hearts の有名な曲名です。
なぜか、今日はずっとこのメロディが頭を流れていました。

今、時代は大きく変わろうとしています。
人口ピラミッドのバランスが変わり、高齢化と人口減少が問題とされています。
そして戦後の高度経済成長から向こう、原則として物質の豊かさを追い求めたわが国の価値観も若者から順に変わっていき、様々な考え方が提唱されるようになってきました。世界的にもSDGsという言葉が使われ始め、私たちの住む世界は価値観の革命が進んでいきそうな予感がします。

貨幣に変わるお金もたくさん出てきました。
先日の岡田武史さんも言っていたように、目に見えない経済が大切にされる時代が来るかもしれません。
テクノロジーの進化により、僕たちが仕事だと思っていたことが変わっていくかもしれません。
コミュニティも、これまでどんどん大きく膨らんでいたものが、なんとなくですが、もっと小さい単位で考えられるようになりそうな予感もします。
いい車の概念、いい家の概念、いい仕事の概念。全てが緩やかに変わっています。
学校教育も、遅まきとはいえ、これから大きく変換していくことでしょう。
労働者であることが人間の価値ではない、そんな時代が来るような気がします。
必然的に人として備えることが変わっていきます。

これを書いてる私も44歳。もう立派なおじさんです。
私たち、または私たちより上の世代の多くは、これからの世の中に危機感を持ってしまっています。
人口が減る=全てが維持できなくなる。と考えてしまうからです。物質的な豊かさを追い求めることが中心であったがために、減るということはどうしてもネガティブにしか想像ができないのです。
(もちろん、そう思ってない方もたくさんいらっしゃいますね。あくまで一般論です。)

人口減少社会。

僕自身も超ネガティブに想像していました。それでも、深く考えるにつれ、なんとなくそうでもないんじゃないか?幸せの形が変われば、人間の幸せが落ちるわけではないんじゃないか?と考え出しました。
特に小豆島は、日本国内でも先駆けて人口問題に直面する市町村の一つ、消滅可能性の高い自治体と表現されています。

直面する人口減少問題の解決(人が幸せと感じて生きることができるという意味)に、僕がこれまでの経験をもとに役に立てることは何か?
その答えとして、考えたのが小豆島スポーティーズです。

みんながこの町に誇りを持てている。
みんながこの町で生きがいを感じている。
みんながこの町でいろんなつながり方をしている。
みんながこの町で笑っている。
みんながこの町のことを好きになっている。
みんながこの町で育ったことを背中に、挑戦するために出ていく。
みんながこの町で、この町のために挑戦している。

人は少なくなるけど、こんな想いが溢れている町って結局のところ、いろんな課題を解決できるパワーが溢れる町になるんじゃないか。すごく綺麗事かもしれませんが、これからは本当に綺麗事じゃないといけないんじゃないか。

そのために必要なことって何か?
考え抜いて出した答えが、私たちの理念である「夢中のきっかけを作り続けよう」です。

スポーツで、皆さんの財布が潤うとは思っていません。たくさん売れるものも作れません。努力と根性!いやそういうことでもないんです。

ここから先に書くことは、僕が成し遂げたい<まちのスポーツの形>です。その情景を僕はスポーティーという表現で表すことにしました。スポーティーな情景とはどんなものか。

このクラブを作る前に、何年も何年もかけて作ってきた、大切な設計図です。

スポーティー宣言

スポーツって、なんだろう?

努力。
挫折。
挑戦。
成功。

もちろんとても価値ある経験で、何ものにも代えがたいもの。
でも、初めから努力できる人はいない。何も始めないのに挫折はしない。目標がなくては挑戦できない。壁を超えないと成功できない。

そう、きっかけが必要。
夢中になれるものを見つけたから努力し、挫折し、挑戦し、成功できる。

だからこそ夢中のきっかけが大切なんだ。

でも、もっともっとその前に、スポーツってそんなに難しいもんなんだろうか?もっともっと誰もが楽しめるものであっていいんじゃないだろうか?本当の意味で開かれている。そんな状態が本来のスポーツじゃないんだろうか?

上手いから参加できる。
頑張ったから試合に出られる。
努力してレギュラーを掴み取る。

その少し前に、

みんなが試合できる。
試合に出たから頑張れた。
補欠なんてない。

そんな世界がはじめにあって、初めて目指す人が出てくるんじゃないだろうか?

スポーツ。
その前にスポーティーな環境をもっともっと作りたい。
今ある環境。それはそのまま大切に保たれながら、そこに入れない、収まらない人たちがいるのが現実。
今ある世界のすぐ横に、もう一つの世界が現れる感覚。もう一つのレイヤー。

だから、やります。

スポーツをきっちりと遊びと定義して、それを本気でクリエイトする。
誰もが、いろんなスポーツに出会うきっかけ。
好きなものに出会うきっかけを。
スポーツを、責任持って遊びとして定義し、解放する。

誰でも出られるゲームデイを。
何歳でも、初めてでも、気にせずに。
試合をする。
練習じゃなく、試合を。
試合を一般化する。
当たり前にする。

小さな頃、公園に集まって野球やサッカーをしたように。
集まって、試合をして、笑って帰る。
大人だったらビールなんかも美味しいかも。

そんな世界。
公園のような世界。

誰もがスポーツ本来の姿を楽しめる環境を当たり前にすること。
そこから頂点を目指して挑戦する人たちが本気で取り組める環境を。みんなの生活に、ほんのちょっと幸せをプラスできるスポーティーな風景を。

その先に作りたい風景がある。これは僕たちの夢。
ローカルプロアスリートを生み出すこと。
トッププロではなく、この町で、プロのアスリートとして暮らしていく。
この町に、アスリートとして食っている人がいて、町の筋力となり、応援される存在として生きている。
おらが町のローカルプロチーム。
おらが町のローカルヒーロー。

さあ、

夢中のきっかけを作り続けよう。

ここに僕たち小豆島スポーティーズは改めて宣言します!
何十年後も、何百年後も、この島で夢中のきっかけを作り続けるクラブであること。
これがスポーティーズの夢であり私たちの使命です。

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タグ:夢中のきっかけ 渡部 べーさん 事務局長