祭りのあとで


史上初・小豆島でのプロバスケ公式戦が2017年12月8・9日の2日間行なわれました。会場の様子などは前回のコラムからどうぞ。

今回はまだ知らない方のために少しだけ日本のバスケ事情を。

現在、日本にはBリーグと呼ばれるバスケのプロリーグがあります。完全プロのB1リーグとB2リーグ、そしてプロ・アマ混合のB3リーグがあり、小豆島を含めた香川県に本拠地を置く香川ファイブアローズは今シーズンはB2に所属しています。それと観戦と体育館の利用などの理由により、金土や土日といったように週末にかけて2試合連続で行われることが多いです。奈良バンビシャスを迎えて行われた今回の小豆島開催も金曜夜と土曜午後の2日間連続して行われました。

金曜日の第1戦を快勝したファイブアローズは、私が観戦した土曜日も勝利が期待されましたが、残念ながら負けてしまいました。しかし、手が届きそうな距離で戦う選手たちは、とてもカッコよく、小豆島に大きな財産を残していってくれたのではないかと思います。

そして、2日間とも1200人を超える来場者を迎え、2017−18シーズン最多観客動員(当時)を記録し、大成功で幕を閉じました。

…と書いたのですが、正確には幕は閉じていません。
シーズンはまだ半ば。小豆島での試合は終わりましたが、今シーズンのファイブアローズの戦いは、5月まで続きます。

祭りといえば、一般的には1年に1回の特別なものかもしれません。
しかし、スポーツ観戦、特に地元のチームを応援する最大の魅力は、1年通してその祭りが行われ続けるということなのではないかと私は思います。日常に限りなく密接した、非日常。平日何か嫌なことやつらいことがあっても、週末になれば応援するチームの試合がある。試合に通いだすと、徐々に応援仲間ができたりもする。そうすると、職場や家庭以外に居場所ができる。一方ピッチやコートに目を向けると、いつの間にか選手やチームの成長が垣間見える。こうなってくると、もっと試合を見に行きたくなる。

もちろん、スポーツの試合ですから、勝ち負けがあります。毎回毎回勝つわけではないですし、嬉しさよりも悔しさを抱えて再び職場や学校に戻ることも少なくありません。

けれど、それをも超える魅力がスポーツにはあると、私は感じています。だから20年以上、スタジアムや球場、アリーナに足を運び続けてきたのだと思います。そして、こんなにも近くに面白いチームがあると知ってしまった私は、ファイブアローズの試合を観に、高松まで足を運び始めてしまいました。どうやら私の中の祭りは、まだ始まったばかりのようです。



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