昨年、小豆島ではじめてプロスポーツの公式戦が開催されました。
プロバスケットボールBリーグ 香川ファイブアローズのホームゲームとして、二日間を実施。
両日とも超満員で幕を閉じ、プロバスケの観戦だけでなく、飲んで、食べて、小豆島に新たな祭りの風景が出来上がりました。

詳細はまだ未定ですが、今年も小豆島スポーティーズは全力でサポートいたします!


日程 2019年 2月16日(土)・2月17日(日)
会場 フレトピアホール(土庄町総合会館メインアリーナ)
対戦 香川ファイブアローズ vs ファイティングイーグルス名古屋

タグ:香川ファイブアローズ Bリーグ プロバスケ

こんにちは。事務局長渡部です。
今運営させてもらっている小豆島スポーティーズの立ち上げ時から、実現する1つのバリューとしてあげているのがこの「アスリート イン レジデンス」というしくみです。

瀬戸内国際芸術祭の取り組みや町としてアート感覚の招聘に力を入れていて、「アーティスト」インレジデンスという取り組みはある程度浸透しています。町の金銭的な補助や施策という形のことではなく、アーティストがこの島に移り住み居を構え、地域と関わりながら作品を残すこと。それとともにそのアーティストに触れる地域住民にとって、アートというものが身近になり、自身の目指す目標になったりできることで、小豆島では目に見える成果が上がっています。

その「アスリート版」という考えです。
プロを目指す、プロを目指せるアスリート(選手やスポーツを生業に考える人全般)がこの島に移り住む。自身の目標に向かって活動することを中心とし、島の様々な地域に住み、島の事業所、地域の行事や作業を行う。夕方は島の子どもたちに自身の領域で教えられる指導を行う。全ての生活の中心に自身の目指すスポーツの鍛錬の時間があり、それ以外の時間で街に貢献する。

これを実現することで、双方にこのようなことが起こります。

受け入れ側

●町の、会社の筋肉となる。
地域、会社は高齢化と若者空洞化により若い力を必要としています。そこにアスリートという素晴らしい肉体の持ち主が移り住むわけです。離島には若い筋肉が必要です。これは地域も企業も同じです。

●チャレンジャーがすぐ横にいる。
プロを目指す。という、大きく高い挑戦をする人物が、すぐ隣にいる。一緒に働いてる。ぼくたちに教えてくれる。そんな環境を作ることができます。何が起こるかは想像できると思います。

●小さなプライド
隣の子がプロになった。私のコーチが。同僚が切符をつかんだ。小さいけど、うれしい自慢。このような言葉が当たり前になれば、どんな町になるでしょうか?

島に来るチャレンジャー

●プロになることに集中できる。
スポーツを中心にした生活を送ることは、とても大変なことです。でも、この小豆島ではその負担を減らした生活を営むことができます。住むところ(空き家)があり、日中に練習できる環境があり、生活を維持するための短時間の仕事場を手に入れることができます。貯金は難しくとも、自らの目標にフォーカスできる時間を得ることができます。

●プロになる準備ができる。
だれかと接する。だれかの憧れとなる。だれかに背中を押してもらう。これはプロの仕事として、とても大切な要素です。

多くのプロアスリートは、これをプロになることで経験します。ですが、ここではプロになる前からその準備を「自然と」できる環境があります。地域に住まい、その地区の役に立つこと。子どもたちの憧れになること。同僚や上司に背中を押してもらうこと。助けてもらう中、挑戦することでその恩に報いる。プロとして大切な条件をプロを目指す段階から知ることができます。

●その先をイメージできる。
プロになって引退。プロの道を諦める。どちらかを必ず通ります。必ず来るものです。その先にあるものはおそらく不安です。
その不安に対して、1つの安堵感をもたらすことができます。「帰って来るところ」ができるからです。もちろんそれぞれの故郷があるでしょう。それでも、帰ることができる選択肢は多いに越したことはありません。

しっかりと挑戦し、しっかりと町や人や仕事に向き合っていれば、ここに書いたように、双方にとって良いことがきっちりと挙げられます。

とても大切なことがあります。
「プロになれる場であること」です。
最も大切ですね。

必要なのはルートと場所とスタッフです。
おかげさまで、長くプロバスケの球団運営に携わらせてもらったことで、全国に業界の一線で活躍する仲間がいます。島外の素晴らしい仲間が出口となるルートとして力を貸してくれます。
場所は充分です。アリーナ、海、山。強くなる環境は揃っています。あとはスタッフ。優秀なコーチ、編成スタッフ、体と食のサポート。この体制は作らないといけません。それも前述の島外の仲間の知恵を借りながらなし得ることができそうです。

今回はアスリート イン レジデンスとは?
小豆島でそれが可能か?
をまとめさせてもらいました。

このチャレンジをクラブのオーナーとして一緒にサポートしてくださる方をあと397人募集しています!



タグ:渡部 プロバスケ Bリーグ サッカー

4月1日、Bリーグ 香川ファイブアローズ対熊本ヴォルターズの試合は熊本の勝利。試合の後、私の中にあったのは「香川、負けちゃった…」という残念な気持ちではなく、胸の辺りが熱くなるような、ぐっときている状態でした。「あれ、なんかめっちゃ元気もらってる・・・!」

特別バスケットのことも詳しくない、こんなに絡みがあるのに(!)香川ファイブアローズにどっぷり浸かっているわけでもない、そんな一般人な私がめっちゃ元気もらっちゃった!という不思議な気分をそのまま香川ファイブアローズ 衛藤ヘッドコーチにぶつけてみました!


勝ちたいし、選手たちのことを尊重したい

ーー熊本戦2日間、お疲れ様でした。

衛藤HC:熊本さんは強かったです!香川の選手は一丸となって立ち向かってくれている中で、選手たちをもっともっと助けてあげられない自分に腹立たしい気持ちでいます。

ーー選手への愛の深さと、自分に厳しい衛藤HCらしいコメント!
今日の試合は選手たちの気持ちが落ちそうな場面もチームとして温めあう空気感の良さがあり、なんだか胸がぐっと熱くなりました。

衛藤HC:連敗が続いてしまってますが、勝てなくなった今だからこそ、お互いに話し合いながらもがいている選手たちばかりです。これって、ある意味プロで、ある意味プロっぽくないですよね。僕はそんな彼らが大好きですけど。(笑)


ーーその「もがいている」と表現されてるところが私には刺さりました。私は今日の試合(4/1 香川77-熊本94)を観てすごく元気を貰ったんですが、それって<試合の勝ち負け>だけじゃないところで選手が戦っている姿に感動したんだと思います。

衛藤HC:そう感じ取ってくださる方がいてくれると、本当にうれしいですね。彼らは今、勝ち負けの世界にいながらおそらく僕と戦ってるんだと思うんです。僕を黙らせてやる!要求されたことを果たしてやる!って。だから、勝ち負けで叩かれる矢面には僕だけが立てばいいし、その間に選手達がブレイクスルー(突破)してくれたら、最高です。

ーー選手への愛の深さが伺える言葉ですね!

衛藤HC:もちろん勝ちたいし、勝ちを求められ、期待されていると感じています。でも、各々の道程で分岐点にいる選手のことを尊重したいと考えています。今日を含め、ここ数試合は選手たちに少し考えさせすぎてしまったなと、反省しています。

選手全員、もがいて、食らいついている

ーー私の観戦が久しぶりだったからこそ選手やチームの変化がはっきり見えた気がします。8月の小豆島キャンプでメンバーが集まったばかりのチームの雰囲気や9月末のシーズン開幕戦を見ていたので、チームとして「こんな風に変わっていくのか!」っていうのを実感しました。応援し続けるブースターさんの気持ちをほんの少し、知れた気がします。
今日の試合後のHCインタビューでも「今日は安倍選手がハッスルしてくれた」とおっしゃってましたが、まさに印象的でしたね。個人的には筑波選手のパワーにも圧倒されました。

衛藤HC: 2人は今日特に目立ってましたね。でも、木村も安慶も堀田も…選手全員、食らいついてます。実は一番もがいて苦しんでるのはキャプテンの大澤です。今はまだ結果が伴わないから地団駄踏んで…って戦っている。そんな選手たちです。


ーー目の前の勝ち負けだけではなく、個人のブレイクスルーを大切にするコーチの元でもがける選手は幸せなんじゃないかと思います。

衛藤HC:勝利につなげるためのブレイクスルーを待っています。ブレイクスルーすることが、勝利に繋がるはずです。選手には完全に僕の片思いですね。(笑)今日の試合前のミーティングもそんなことを話しました。

ーー衛藤HCは試合中は厳しいイメージがありますが、いつも選手への愛があふれてますね。(笑)
今日、試合後にSNS上で「(観戦して)勝った負けたではなく、元気をもらった」と書いたら香川ブースターさんから「試合を見に行くと、勝ち負け以上の収穫ってほんとある!」ってコメントを貰いました。各チームの良さってそれぞれ違うと思うのですが、香川はこのシーズンで十分に愛される要素を築いてきているんだと感じます。

衛藤HC:ブースターさんのコメント、嬉しいですね。愛されるチームになって、こういう風に捉えてくださる方が1人でも増えてくれると、チームには伝統っていうものが生まれていくと思うんです。そう捉えていただけるチームを目指して、頑張らないと!!

ーーちなみに只今23時ですが、今は何をしていたところですか?

衛藤HC:試合振り返っていたら、いつのまにかこの時間ですね。

ーーずいぶん夜遅いですね。今週はあまり寝れなかったと小耳に挟みましたが、HCのお仕事ってハードなんですね。

衛藤HC:3月、勝ててないのでいい仕事できてませんが…、4月はこの後ホーム戦が続きます。選手たちの戦う姿を是非観に来てもらいたいです。ちなみに、明日は選手たちと花見して来ます。

ーー相思相愛じゃないですか^^ 試合後のお疲れのところ、ありがとうございました! 


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最初、このコラムのタイトルを考えたときに「ブレイクスルー」「片思い」を使ってキャッチーなものにしようと思ってました。でも衛藤HCのちょっぴり天邪鬼だったり、茶目っ気たっぷりなコメントの奥に隠し持った深い思いと覚悟を、あえて言葉にしてみました。衛藤HCが見たら「盛ってる!」って言われてしまいそうなタイトルですが(笑)

この試合で私がもらった感動をほかの人にも体感してほしい!是非会場で試合を観てほしい!と思い衛藤HCに伺ったお話をコラムにしました。5/6の最終ゲームまでシーズン残りわずか、私は今週末も高松に応援に行きます!

香川ファイブアローズ 試合情報

4月の試合はホーム戦(@高松市総合体育館)が続きます!
4/7(土)    VS山形 18:00 TIP OFF
4/8(日)    VS山形 13:00 TIP OFF
4/14(土)  VS仙台 18:00 TIP OFF
4/15(日)  VS仙台 13:00 TIP OFF 

4/21からはアウェイ戦!
詳しくは香川ファイブアローズHPをご覧ください



タグ:香川ファイブアローズ Bリーグ プロバスケ 編集長

昨年に引き続き、熊本ヴォルターズが小豆島に! しかも、ひと夏に二回も来てくれました!第二のホーム小豆島としても全力ウェルカム!

第1弾は7月後半の日本人選手を対象とした無人島&小豆島キャンプ 
第2弾は8月後半にチームの全選手が揃っての強化キャンプ

チームを率いる
保田ヘッドコーチにいろんなタイミングでインタビューした内容をこちらにまとめましたので、ぜひご覧下さい! 


「熊本ヴォルターズ 保田HCに聞きました!ー第1弾ー」の続きを読む

タグ:小豆島 総合型地域スポーツクラブ プロバスケ 熊本ヴォルターズ ヴォルターズ

選手の姿勢や熱量に指揮官自身が惚れてしまった。
香川ファイブアローズ 衛藤ヘッドコーチ

こんにちは。事務局まゆこです!
少し遅くなりましたが、8月28日から行われた小豆島キャンプでのインタビューをアップします!
まずは、香川ファイブアローズ、衛藤ヘッドコーチのインタビューです。



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タグ:香川ファイブアローズ Bリーグ プロバスケ